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他愛のない会話

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・・・マゾって贅沢だから、もっと自分の限界を超えたいって
もっと痛いのも耐えられる筈って思っちゃう
もっと酷くもっと惨くって
本当に耐えられなくなるまでいたぶられたいという憧れみたいなのが
常にあるのです


「ふふ」
「じゃあ次はそんな風にしてやるかな?」



・・・はい
何をされてもかまいません
受け入れられるようになりたいですもん


「よしよし」
「じゃあいたぶってやろうな」
「後悔するなよ、その言葉」



・・・はい。うれしい・・・

・・・面白いですよね、
いたぶられるって宣言されて、すごく安心するの


「はは^^」
「そこで安心してくれない相手だと困るわけだよ」



・・・???


「それだけ俺が信頼されているんだなと^^」
「でなければただのDVだし」



・・・ああ、それなら、まるっきり?まるごと?信頼してるもの


「信頼されていたぶられる相手と思われて光栄なんだよ」


・・・あは^^そんなの当たり前です


・・・でもおかしいのはね、
もっと酷くって思うくせに、痛みに耐えている最中はね、
こんな我慢してるのを褒めて褒めてって思う
外されたときなんて、もう、こんなに痛かったのー!でも我慢したのー!って
ものすごい褒められたい、よしよしってしてほしい


「そこがマゾの特徴だな」


・・・マゾの特徴?


「うん、褒めてって、酷いことをされてるのに、それを与える人に褒めてっていうところがね」


・・・あーーー、そうか!
酷いことしてる人なのか、褒めてって言ってる相手は!!


「今頃何をw」


・・・うーん、そうか、痛くされたり酷くされたり、
それが当たり前すぎて
苦痛を与えられること自体に不思議がなかったもので^^;

・・・そうかー、矛盾してることに気がついてなかったです


「そうだな、最初から理屈で考えたらおかしな部分で」
「だから変態って言葉でとりあえず表現してるのだけどな」





  

tag : 主かく語りき

アイコン

111202_01.png






拘束からも苦痛からも解放され、穏やかに抱かれて満ち足りる至福の時間。


少し前までの私の乱れ様をからかい、さらに淫らな誘いを口にする主に、私はその体温に包まれた安心感から、うっとりと答えた。


・・・ご主人さまが望まれるなら、何でも。お好きなように


「そうするよ」と笑って髪を撫でてくれる主。見上げるととても楽しそうな顔をしているから、なんだか悔しくなってふくれながら言葉をついだ。


・・・すごいですよね。3年前の私なら、絶対こんなこと言わなかったです


「いわゆる『調教された』かな?w」


・・・悔しいけれどそうかも知れない


「はは^^これが楽しいんだよね」


・・・私は楽しくないやい
調教って言葉があんなに大嫌いだったのにね
なんでサディストとマゾヒストがつきあうときには必ず主従で、することはなんで調教になっちゃうんだって思ってたのにね


ふて腐れ気味の私に主は何も動じず、優しく答える。


「言葉は言葉なんだけどね」
「要は自分の好みに仕立てていく楽しみなんだよ」



3年以上前のこと。
「自分に仕えろ」と主が私に言っていた言葉は、なんとも可愛らしいことに、自分好みの女になってほしい、奴隷が主人に仕える様に何の疑いもなく信頼してほしい、そして愛してほしいという意味だったことを思い出す。


「はい、ありがとうございます」という言葉を最初に叩き込まれ常にその言葉を繰り返させられ、そうして時間をかけてできたのは、昔よりもずっとよく「ありがとう」を口にする私。


その変化は主と一緒でない時の私にも勿論自然に影響してる。
誰に対してもありがとうとたくさん口にするようになって、感謝することがたくさんあるのに気づく。
順序が逆でもいい。これが調教というものであってもいい。
だってこれは主が私に与えてくれた善いものの一つ。






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主の言葉はまるでアイコンのよう。


調教と言いつつ、それはまるで願いのよう。
私を奴隷と呼ぶ言葉は、まるで正反対の意味を持つかのよう。


そして私も奴隷の証の首輪や枷をつけていながら、主以外の誰にもそんな扱いをさせない。
自分が主の奴隷だと自覚しているくせに、同時に恋人として掌中の珠のようにこの上なく大切にされていることも十分わかってる。


マゾヒズムという身の内に抱える矛盾に慣れた私には、それを語義ではなくアイコンとして捉えた主の言葉の理解が容易かったのかも知れない。
最初こそ戸惑ったものの、不思議な程すんなりとこの生活に私が馴染んだと主は言っていた。






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以前、主と私のもとに何人ものM女さんがこのブログを読んで苦しい胸の内を打ち明けに訪れてくれていた頃、私は自分の書く言葉にとても臆病になっていた。
ひっそりと主への恋文として書いているものが他人の何かに触れてしまうことは、私には泣きたいほど恐ろしく、けれど貴いものだったように思う。


なのに最近は、他人に会えば会う程、私が綴ってきた言葉が生んだ誤解を解くことに必死になっていた気がする。





閉じ込められて主のことだけを見ていればいい今は。
主がそれを望み私もそれを望んだ今は、もう逆に言葉くらい自由でいてもいいかなと思う。
アイコンのような言葉、それを理解する私、どちらも人から誤解されるなら誤解されるままでいい。
しばらく休んでいた後、閉じ込められた途端に文章を書けるようになったのが、何より自分も楽になった証拠。


主と二人でいれば誰にも迷惑をかけないで済むし。
もうしばらくこのまま、閉じ込められて心自由なままでいようと思う。





shiori、IM blocked。自宅もno entryです。
親しい人たちにはご心配をおかけし、また不快な気持ちにさせて申し訳なく思います。
どうかご理解ください。





 

tag : 主かく語りき変化

倒錯・3

(承前(倒錯・1)(倒錯・2))






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「よくできた」
「おいしかったか?」



・・・はい


主が私の顎を掴み、顔を上げさせる。
褒めてもらえる。甘えたくて目が潤む。
撫でて。
命令に服従したことを、こんな屈辱に陶酔できたことを、どうか褒めて。


「こんなに顔を赤くして」
「火照ってるな?」



はずかしくて顔を背けた。


「冷ましてやろうな」


主が一歩後ろへ下がった。


「手を後ろで組め」


言いつけ通りに背中に腕を回し、ウエストの辺りで手首を重ねた。
突き出してしまう胸がはずかしくて俯こうとしたその瞬間。


温かな飛沫が顔や胸にかけられた。




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「動くな」


声にならない呻きが口から漏れた。
嗚咽が腹から喉へ駆け上る。


さっき汚した口許から胸を狙い、自分のそれを洗い流すかのように、主は気持ち良さそうに放尿する。


からだ、顔、
全部汚れていく。
主の精液と小水、自分の涙や汗、なんだかわからない色々なもの。
人間の匂い、体温と同じ生温さ。ぬるぬるとした感触。
こんな女、誰も触りたくない見たくもないだろう
汚れてる。誰もが蔑むだろう程に。


・・・穢れた・・・





主は満足気に指先で私の顔を撫でた。


「びしゃびしゃだなしおり」


笑いながら、頬を濡らした液体をまるで肌にしみ込ませ吸わせるように執拗に撫でた。
いけない。汚れるのは私一人でいいのに、あなたまで汚れることはないのに、どうしてそんなことをするのだろうとぼんやり思う。



「この肌が欲しがるようになるまで」
「躾けてやるよ」



・・・ああ・・・


細胞一つ一つにまで浸透していく気がする。
恥辱に溺れさせられるだけでなく、さらに汚穢に塗れる昏い歓びまで植え付けられるのか。


濡れた手が私の口許に差し出された。


「舐めろ」


咽びながら私はその指をくわえる。
頬からしたたり落ちる滴。涙なのかどうなのか、自分でもわからなかった。


「よしよし」


空いている指先で自分の性器の先を拭い、それも私の口に差し込んだ。


「ほら、最後の滴」
「わかるな、おしっこの味がするだろ」
「おいしいだろ?」



こみあげた嗚咽で喉の奥が塩辛くて、味など感じない。
でも私は頷いた。


・・・おいしいです
ありがとうございます


「よし」
「くわえろ」



主が指を外して、性器を私の口許に近づけた。
私は主の腰に腕を回し、もうためらいもなくそれをくわえ、丁寧に舐めて奉仕した。


ああもう、私は人じゃない。
獣ですらない。


こんなにぐちゃぐちゃに汚されて、顔には塗りたくられ、体から色々なものをだらだらと垂れ流し、それでも抗いもせず排泄物さえ口にして、ありがとうございますと奴隷の返事をしてる。
こんなの人間じゃない。こんな穢れた獣もいない。


じゃあ私はなに?
孤独に陥りそうになったその瞬間。


髪を撫でる主の手に、ふわりと心がゆるんだ。


人でもない、獣でもないのなら、私はなんだろう。
こんな女を嘲り罵り、侮蔑するための言葉はいくらでも浮かぶ。
多分それは全て当たっている。この無様な姿が私。


だけど、それでいい。
私はこの屈辱を受け入れた主の玩具。


これは主が望んだこと。
今、主はこんなにも楽しそう。
だから、これでいい。主が満足ならそれでいい。


頭上から主の声がする。


「次は鼻をつまんで口を開けさせて」
「もっと近くから出してやろうな」



口いっぱいに主を頬張りながら私は頷いた。
私が人ではないのなら、そうさせる主も充分に人でなし。


「飲めるな?」


・・・はい


二人きりのそこまでつれていって。






(了)



 

tag : 主かく語りきマゾヒズム屈辱

プロフィール

akira and shiori

Author:akira and shiori
米リンデンラボ社が運営するメタバース、Second Life(SL)の片隅で静かに暮らすサディストとマゾヒスト二人の日常です。
18才未満の方とBDSMに不快感を覚えられる方の閲覧をお断りします。

!!! attention !!!
・私たちのReal Lifeについてのご質問にはお答えいたしません。
・無躾と感じられる一行レス等は管理者の判断にて削除いたします。あらかじめご了承ください。

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all articles are written by shiori Sorbet.

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