The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
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無になる
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じらされ過ぎてから苦痛を与えられる
それは主自身がじらすのをじっくりと楽しんで
その上痛みで苦しめてより極上の自分の快楽を得ようとしてくれるときで
それがわかるからじらされても素直に我慢し
我慢しきれなくなったら呻いてねだる
だけどそれだけで満足してくれる主ではないからさらに苦しまされ
その苦しみを全身で味わいながら無様に這いつくばってねだって
翻弄される苦しみを快楽にする私だけど
なのに、
ただ突かれてそれで
ありがとうございます
それしか言葉が出なくなる
気持ち良くない筈がない
ううんもし気持ち良い気持ち良くないを言うなら
気持ち良いなんてことがわからないくらい多分気持ち良過ぎる
気持ち良いことはそれは快楽なのだけど
気持ち良過ぎることは苦しみとそっくりだし
気持ちが良いと言うにはあまりにこれは圧倒的過ぎる
私の体は主のためのただの器官になり
ただただ涙がぼろぼろとこぼれて
ありがとうございますと勝手に言葉が口をついて出る
撫でられても突かれても打たれても噛まれても踏まれても
ただありがとうございますと繰り返す
何の抵抗も許されず
何の抵抗を思いもせず
何も想像せず
何も望まず
ただ主に使われるまま
ただ主を受け入れたまま
歓喜と業苦は等分だから
その調和の中で
私は無になって
全て主の命じるまま
全て主の望むままに
何の迷いもない、私はただ主の奴隷だ
慌ただしい毎日
したくてやること
したくて楽々とできること
したくてするけれどしんどいこと
したくなるためにしていること
しなければいけないこと
したいことだったのにいつの間にかしなければいけないことになったこと
しなければいけないことだったのにすべきことと感じられるようになったこと
しなければいけないのにどうしても気持ちが向かないこと
気持ちはあるのにそこまでの道程が遠過ぎてできなくなってしまったこと
したくないこと
誰にでもいくらでも色んなことがあるでしょう?
同じ様に
主の慌ただしさ
私の慌ただしさ
誰とでも同じように私たちも色々なものを抱え
目の前のささやかな数字を眺めながら
この瞬間の世界を思い
遠い海の向こうで何が起こっているか思い
そんなことを思うことに何の意味があるだろうと思い
けれど全ての場所は世界の一部だからと思う
どれだけヒロイズムに浸ろうとどれだけ虚無にとらわれようと
誰もただ70億分の1の一つであることはそれ以上でもそれ以下でもない事実で
この場所も確かに世界の一つ
体は今ここにある
だけど精神こそどんな瞬間の人間にさえ与えられた自由の手段で
日常の鎖どころか例え獄に囚われたときですら
私達はそれを奪われない
そして主は私の元に戻り
「ただいま」
と言う
私も同じように主の許に戻り
「おかえりなさいませ」
と言う
私をつなぎとめてくれる人。
遠くに行き過ぎた思考をなだめてもらいながら
心甘やかにやさしく、いつもの夜を過ごそう。