The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
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ゆっくりと。
何も書いていなかったわけではないけれど。
書いては寝かせている文章だってあるのだけど。
でもこういう時は、アップロードのボタンを押すのが
ちょっとしんどい。
自分の気持ちや考えを話すこと自体が、
多分ちょっとしんどいんだろうな。
だから、ゆっくり、ゆっくり。
支えてくれる主に甘えて、二人きりで過ごす。
今夜のお酒は浦霞。
ふわりとまろやかで芳醇な米の滴。
ゆっくりと味わいながら、この酒の地を思う。
地震による直接的な被害がなかった場所に住む人間が
日常の気持ちを取り戻すのは、とても大切なこと。
これ以降、このささやかなブログも、できるだけいつもの
The Red Roomに戻していきたいと考えております。
今も何も終わっていないことをしっかりと肝に銘じながら。
静かで豊かな時間が、全ての人に早くもどりますように。
痛みと快楽の混乱
写真と違って全然緊張感のないお話。
この前、痛みについて主と話していた時のこと。
主が面白いことを言っていた。
「僕の勝手な理論なんだけど」
「痛いってのは、その痛くされた場所が痛いでしょ」
「でも、痛いと感じるのを命令してるのは頭でしょう?」
「痛みを加えてるときに、どこかに快感を与える」
「そうすると、気持ちいい場所も気持ちいいけれど」
「それを命令するのも頭でしょう?」
「だから、そうすると命令系統がいい具合に混乱してw」
「痛いのか気持ちいいのかわかんないけど、なんかこう陶酔していくみたいな」
「そういう現象が起きてるのかとw」
・・・いい具合に混乱ってどういう日本語w
でも、痛みと快楽って、直接的な快楽の刺激がなくても
痛みを我慢させられていること自体が精神的には快楽になったりするもん^^;
こんなに辛いことを耐えてる、ご主人さまのために我慢するって
受け入れることで脳内自己満足しているというか^^;
「うんうん^^」
あとは単純に、痛いって叫んだり、泣きわめいたり、
そういう大声を出して吐き出すのは、何らかのカタルシスがあるし
そこまで翻弄されていることにうっとりするのは、
苦痛や屈辱を受け入れる陶酔の快楽と同じなんだろうなあ
「なるほど^^」
面白いもの。
多分大抵のマゾヒストは私と同じで苦痛をそのまま快楽には感じないだろうし、
だからこそこうして、苦痛を脳内で快楽に変換する理由づけや回路が必要になる。
そうして混乱していく命令、混乱する体、混乱する心。
苦痛を快楽に変換する私は、同時に主が与えてくれる快楽を苦痛に変換してしまう。
ぐちゃぐちゃに混ざり合って、ただ主の体と言葉と行為だけでいっぱいになって
どうしてほしいのか、どうしてほしくないのか、そんなことが全然関係なくなって
ただ主の思うとおりにあえぎ、声をあげるだけの体になりたくて。
でもそんな所までは私もなかなか行かれない。
ただ主が楽しむためだけのものになりたいのに。
・・・ご主人さまは何か私に希望とかリクエストってないのですか?
そう私が訊ねると、主は少し考えて、にっこり笑ってこう言った。
「そうだな。たまにでいいから」
「ど淫乱な姿を見せろ」
・・・もう十分淫乱だと思う
「命令」
・・・はい
前夜の痛みのまま
前夜の痛みが残っているまま抱かれるのが好き。
ダンサーが筋肉痛の体をさらに酷使して鍛えていくように、
マゾヒストは痛みにさらに痛みを重ねられて、
より深く苦痛を受け入れられるようになっていくのかも知れない。
手で鞭で打たれた場所が鈍く痛む。
それはなんとも気怠く、やるせない感覚。
いたぶられた場所は薄皮でも剥けたのか
過敏になり過ぎて、衣服が擦れるだけで
疼痛と快楽の疼きを呼び起こす。
ほら、やっぱり私は痛みと快楽の区別がつかない。
もう今日、私の体で遊んでもらっても。
これだけ痛みが残っていれば、いくらも我慢できはしないのだけど。
前夜には言わないで耐えられた
「お許しください」「たすけて」
それも多分すぐに言ってしまうのだろうけれど。
でも前夜よりもっと主に楽しんでもらえるように
もっと淫らになれる。
抑えていた欲望が表れるどころではなく、
音を立てて釦が弾け飛んだ様に顔を出す。
はしたなく唇をひらき犬のように舌を垂らし、
淫らに主の上で下で腰を振れる。
痛みに少ししか耐えられないことを
こんな風に狂ってしまう体を
「ごめんなさい」と謝りながら。
痛みが残ったまま抱かれるのが好き。