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小さな宇宙






ここは鎖で吊り下げられた檻の中。


以前調えてくれたこの美しい建造物の中に、さらに小さな可愛らしい檻。


BDSMというよりはDID(Damsel in Distress)嗜好かな。
(日本語に訳すと何かって・・・そんなハズカシイコト自分で言えるもんか!^^;)


主がこの場所に吊り下げるために、色々と探し、これを売っている店を見つけて。
私にどの檻が好きかと聞いてくれて、選ばせてくれた。





100505_02.jpg




SLにはありとあらゆる檻がある。
牢のような飾り気のない檻、防音室のような檻、外から見えるものもあれば、全く見えないものもあり。
機能もロック、それをタイマーで解除、閉じ込められた人間が中から開くためのパズルのような問い、様々なものを搭載しているものが沢山ある。
主も今まで、私のためにいくつもの檻を選んできてくれた。



この檻にはロックの機能さえない。
私がRLVを使ってさえ、この中に閉じ込められて出られなくなる訳ではない。


けれどこれは檻。
勝手に出てはだめだと言われたら、その主の言葉が鍵をかける。



主がこの檻をあえて空中に吊り下げ、窓のそばに置いてくれたことを思う。
窓の外は何もない。ただ空だけが広がっている。
だけど時間が移ろい、日が昇り、日が沈み。
空の色が刻々と変わり、星空になり。時に月が動いていくのが見える。
明かり取りの窓が私の思考を自由に解き放つ。


ここは主が作った小さな宇宙。
私がここがとても快適だと言ったら、主までここで寛いでしまい。


そうして、このまま、二人きり。
ここは小さな宇宙。





~*Classical Chaos*~
主はこの檻を買ったのですが、昨日見に行ったらSlap & Dashのボードに同じ見た目のものがありました。
人数が集まれば、無料で手に入るのかな?

tag :

さしだすもの

100508_01.png





「玩具みたいに扱われて」
「興奮してるんだろ」



主が嘲るように言う


鎖を引かれた私は顔をそむけることもできない
答えることもできずただ主をみつめ返す





100508_02.png





・・・そうです

床に転がされ踏みつけられ
その足で嬲られ
鞭で追い立てられながら這いずりまわり
抱き上げられて膝の上で踊る人形になり

興奮しているのです


私は愛しいあなたに服従を誓った奴隷で

だからあなただけは私に何をしてもいい
あなただけは私を自由に使っていい


私があなたにさしだしたものは
あなたが快楽を味わうための私の器官だけではなく
やわらかな女の形をした体の全部と
怯え泣き、あえぎ、悲鳴をあげさせる感覚の全て


玩具みたいではなくて
私の身体も心もただの玩具そのもの


その単純な事実に私は興奮しているのです






100508_03.png





苦痛にもがき悲鳴をあげながら
快楽と同じ反応を示す淫らなマゾヒストの体
人が快楽に酔えるのなら私は苦痛にも酔えるはず
ましてそれがあなたの与えてくれるものならば
酔えないはずはない





100508_04.png





開いてしまう唇のあいだから
アンスリウムの花序のように吐き出されてひとりでに蠢く舌
とろとろとあふれさせて誘う体


けれどどれだけの言葉をこうして並べても
あなたが知る私の淫らにはきっと遠く及ばない


だからこそ
あなただけに
あなただけが知る私をさしだすのです

tag : 玩具服従

燭台

100521_01.png





「しおりは燭台なんだよ」


主が噛んで含めるように私に言い聞かす。


「飾り」
「この城の飾りなんだよ」







100521_02.png





私はうなずくことも首を振ることもできない。


太い蝋燭を咥えているせいで、口の中に唾液がたまって
呼吸が乱れる。
少しでも首を動かしたらぽたぽたとこぼしてしまいそうで
私はただ喉の奥でなんとか飲み込もうと虚しく舌を動かして
主に答えることもできない。


私がどれだけこれを嫌いでも
もうすぐこれに火を点けられることはわかる。


私が大嫌いなもの、大嫌いなこと。
だからこそ主が好きなもの、楽しいこと。




100521_06.png




もう、本当の苦しみの時間は遠くない。


怖さはもう限界を通り越していて
こんな時はもう何でも受け入れられる。
あがけばあがく程痛みも苦しみもひどくなることを
私は知っている。


そう、だって


私は燭台で、私は飾りだ。


そう。
主の望む全てのものになりたいと願った強欲は私だ。


これは主の楽しみと同時に、私の強欲への罰。




・・・ただ、自分のために痛みが少しでも少ないようにと祈るだけ




「顔をあげて」


「点けるぞ」







100521_03.png





・・・・・・・ああ



熱い


視界が熱と明るさでゆらめいて
もう目を開けてることもできない

けれど
この先端で
じりじりと燃えてとけていく蝋
いやだ落ちないで
お願い落ちないで

怖い




100521_04.png





落ちた蝋が皮膚の上をこぼれるように流れる
火傷に似た痛みが一滴ごとに先へとのびていく


「滴がふくらみをなぞるようだよ」


見ようとすればさらにまた蝋が余計に落ちるだけ。
新しい場所に落ちてさらに痛みが広がるだけ。
だから私は主の言葉を自分の苦痛で確認する




「綺麗だよ」



tag : 苦痛

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akira and shiori

Author:akira and shiori
米リンデンラボ社が運営するメタバース、Second Life(SL)の片隅で静かに暮らすサディストとマゾヒスト二人の日常です。
18才未満の方とBDSMに不快感を覚えられる方の閲覧をお断りします。

!!! attention !!!
・私たちのReal Lifeについてのご質問にはお答えいたしません。
・無躾と感じられる一行レス等は管理者の判断にて削除いたします。あらかじめご了承ください。

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all articles are written by shiori Sorbet.

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