The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
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小さな宇宙
ここは鎖で吊り下げられた檻の中。
以前調えてくれたこの美しい建造物の中に、さらに小さな可愛らしい檻。
BDSMというよりはDID(Damsel in Distress)嗜好かな。
(日本語に訳すと何かって・・・そんなハズカシイコト自分で言えるもんか!^^;)
主がこの場所に吊り下げるために、色々と探し、これを売っている店を見つけて。
私にどの檻が好きかと聞いてくれて、選ばせてくれた。
SLにはありとあらゆる檻がある。
牢のような飾り気のない檻、防音室のような檻、外から見えるものもあれば、全く見えないものもあり。
機能もロック、それをタイマーで解除、閉じ込められた人間が中から開くためのパズルのような問い、様々なものを搭載しているものが沢山ある。
主も今まで、私のためにいくつもの檻を選んできてくれた。
この檻にはロックの機能さえない。
私がRLVを使ってさえ、この中に閉じ込められて出られなくなる訳ではない。
けれどこれは檻。
勝手に出てはだめだと言われたら、その主の言葉が鍵をかける。
主がこの檻をあえて空中に吊り下げ、窓のそばに置いてくれたことを思う。
窓の外は何もない。ただ空だけが広がっている。
だけど時間が移ろい、日が昇り、日が沈み。
空の色が刻々と変わり、星空になり。時に月が動いていくのが見える。
明かり取りの窓が私の思考を自由に解き放つ。
ここは主が作った小さな宇宙。
私がここがとても快適だと言ったら、主までここで寛いでしまい。
そうして、このまま、二人きり。
ここは小さな宇宙。
~*Classical Chaos*~
主はこの檻を買ったのですが、昨日見に行ったらSlap & Dashのボードに同じ見た目のものがありました。
人数が集まれば、無料で手に入るのかな?
tag : 檻
さしだすもの
「玩具みたいに扱われて」
「興奮してるんだろ」
主が嘲るように言う
鎖を引かれた私は顔をそむけることもできない
答えることもできずただ主をみつめ返す
・・・そうです
床に転がされ踏みつけられ
その足で嬲られ
鞭で追い立てられながら這いずりまわり
抱き上げられて膝の上で踊る人形になり
興奮しているのです
私は愛しいあなたに服従を誓った奴隷で
だからあなただけは私に何をしてもいい
あなただけは私を自由に使っていい
私があなたにさしだしたものは
あなたが快楽を味わうための私の器官だけではなく
やわらかな女の形をした体の全部と
怯え泣き、あえぎ、悲鳴をあげさせる感覚の全て
玩具みたいではなくて
私の身体も心もただの玩具そのもの
その単純な事実に私は興奮しているのです
苦痛にもがき悲鳴をあげながら
快楽と同じ反応を示す淫らなマゾヒストの体
人が快楽に酔えるのなら私は苦痛にも酔えるはず
ましてそれがあなたの与えてくれるものならば
酔えないはずはない
開いてしまう唇のあいだから
アンスリウムの花序のように吐き出されてひとりでに蠢く舌
とろとろとあふれさせて誘う体
けれどどれだけの言葉をこうして並べても
あなたが知る私の淫らにはきっと遠く及ばない
だからこそ
あなただけに
あなただけが知る私をさしだすのです
燭台
「しおりは燭台なんだよ」
主が噛んで含めるように私に言い聞かす。
「飾り」
「この城の飾りなんだよ」
私はうなずくことも首を振ることもできない。
太い蝋燭を咥えているせいで、口の中に唾液がたまって
呼吸が乱れる。
少しでも首を動かしたらぽたぽたとこぼしてしまいそうで
私はただ喉の奥でなんとか飲み込もうと虚しく舌を動かして
主に答えることもできない。
私がどれだけこれを嫌いでも
もうすぐこれに火を点けられることはわかる。
私が大嫌いなもの、大嫌いなこと。
だからこそ主が好きなもの、楽しいこと。
もう、本当の苦しみの時間は遠くない。
怖さはもう限界を通り越していて
こんな時はもう何でも受け入れられる。
あがけばあがく程痛みも苦しみもひどくなることを
私は知っている。
そう、だって
私は燭台で、私は飾りだ。
そう。
主の望む全てのものになりたいと願った強欲は私だ。
これは主の楽しみと同時に、私の強欲への罰。
・・・ただ、自分のために痛みが少しでも少ないようにと祈るだけ
「顔をあげて」
「点けるぞ」
・・・・・・・ああ
熱い
視界が熱と明るさでゆらめいて
もう目を開けてることもできない
けれど
この先端で
じりじりと燃えてとけていく蝋
いやだ落ちないで
お願い落ちないで
怖い
落ちた蝋が皮膚の上をこぼれるように流れる
火傷に似た痛みが一滴ごとに先へとのびていく
「滴がふくらみをなぞるようだよ」
見ようとすればさらにまた蝋が余計に落ちるだけ。
新しい場所に落ちてさらに痛みが広がるだけ。
だから私は主の言葉を自分の苦痛で確認する
「綺麗だよ」
tag : 苦痛