2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

とまどい

090507_01.jpg
(毎度お馴染み、写真は別の日のものです^^;)




時々ふと、随分遠くまで来たんだなと思う。



マゾヒストではあっても、まったくD&Sの指向がなかった私が、主にも私自身にも意外なくらいすんなりとこの生活に溶け込んで、もうじき一年が経つ。





090507_02.jpg




少しアップの間隔が空いてしまったのは、私のせい。


正直に言うと、私はとてもとまどっているんだ。

私の最近の変化というのは、どうしちゃったんだろう?と思うくらい、自分にとっては大きなもので。

主はとても楽しんでくれている。
それは嬉しい。
だけど、そんなことをここにどうやって書いたらいいの?


おかしいね、今までだってさんざん、ハズカシクテ死ニソウニナルヨウナコトをさらりと書いてきたのに。





090507_03.jpg





望むことが苦手、快楽が苦手。

そういう私が、主の無言の誘導のままに、自分から求めることを口にするようになって。
(主は私を命令によって強制的に変えるということは絶対にない。あくまでそこに私が自然に行き着くように、時間も手間もかけてくれる。だから奴隷指向ゼロ、主従ごっこは勘弁してという私でさえ、主に対しては自然に望まれるままでいられる)


一体私はどうしちゃったんだろう?





090507_04.jpg





「鞭もしおりに手入れさせようか」と主が笑う。

「自分が打たれる鞭だろう?」
「だったら自分で手入れもしないといけないね」

「から拭きして、少しだけミンクオイルで全体を拭いて」
「またから拭きだ」



・・・はい。


「オイルが浸透してしなやかになって」
「打った時にいい音がして体に絡みつくように」
「なめすように手入れしないといけないね」



・・・う・・・。


「しおりの汗と、ミンクオイルと革の匂いで」
「何とも言えない妖しい芳香を放つようになるよ」



むせ返るような香りが実際に鼻をつくような気がする。
革の香りは冬を思い出させるのと同じくらい、苦痛と快楽を思い起こさせる・・・。


「打つ前に鼻に持っていって、はらはらと顔を撫でてやろう」
「その香りが打たれる快感を目覚めさせるスイッチになる」



優しく頬に触れる革の感触。あれ程の苦痛を与えるものとは思えないほど、しなやかでつややかな黒い革。馴染んだ匂い。
怯え、でもどこかでそれを待ちこがれ。苦痛の果ての解放の快楽を思い、体温が上がり始める。




090507_05.jpg




・・・私はその内に、自分からお尻を振って、鞭打ってくださいと鼻をならしてねだるようになってしまうのでしょうか?


「どうかな? ふふ」

「打つ前にいつもその匂いを嗅がせよう」
「その内にだんだんスイッチが形成されてくるかもしれないよ」
「匂いを嗅ぐだけで 甘い痛みを想像するように」



・・・うう・・・・


「そうしたら匂いをかぐだけでお尻を振る、はしたない奴隷になるかもしれないね」


・・・そんなのは嫌です。
そんなことしないように、打たれるのが好きになんてならないように、打たれるのならひどく打たれたい。


「どうだろうね」
「手入れをしている内に鞭が愛おしくなってくるかもしれないよ」



・・・ご主人さまはどうさせたいのですか?


「それは教えないよ」
「しおりがどんな風になるのかを見て楽しむんだから^^」






090507_06.jpg




・・・いやじゃないのですか?
こんな発情してばかりの奴隷・・・。


「ふふふ」
「楽しいよ」

「どんどん酷くしても、それを快感にしてしまう」
「虐めていて楽しいよ」






090507_07.jpg





主がそれでいいと言ってくれるのだから、本当にそれでいいんだと頭ではわかっているのだけど。
私はどうしても、こういう自分に慣れない。

どうしたらいいかわからないという訳じゃない。
ただ主を見ていればいいんだもの。ただついていけばいいんだもの。
主はその信頼に足る男性だと思っている。


ただ、こういう自分に慣れないんだ。
それはとても不安で、主の他頼れるものは何もなくて。

けれど、その状態も、主はわかっているんだろう。
ただ自分の手だけを頼りにすることに、私を慣れさせたいのかも知れない。


「教えないよ^^」と笑う主。


他に何もない。ただ主だけがいる。
私はこんな遠くに来てしまったんだ。


  

tag : マゾヒズム変化

この縄の世界

090408_01.jpg







主から、この縄をつけて待っているようにと前の夜に命じられた。



体の縄の装着位置は左足首。


どちらかというと大柄な自分の身体に合わせて、ゆっくりと調整を始める。




まず、体幹部分を決めるために、首にかかる縄をぴたりと決めて。
(首輪はどうしても外す気になれなかったので残した。もしも首輪を外していたら、もっときれいに決まっただろう)




090408_02.jpg





胡座をかいて重ねた足首を、きっちりと固定し、首とのつながりの美しく巻き付いた縄とのバランスを調える。





090408_03.jpg






それから、ふくらはぎ。巻き付いた縄が、きれいに足に添うように。
体に埋もれていた太ももの縄も、調整の画面で全体とプリムごとを切り替えながら、丁寧に選択し、引き上げては体に巻き付けていく。





090408_04.jpg






そこまでできたら、足同士を拘束しながら交差する縄をぴんと張る。
巻き付いた縄にかかり、他の足へときれいに伸びるように。

一つずつ、丁寧に。
しっかりと、足を殺し。

また縄をかけては二の腕とつなぎ。
余分な長さがないように、またしっかりと縄の結び目で殺して。
1mmでも膝行る(いざる)こともできないように。




090408_05.jpg





人による太さの違いが少ない手首は、最後にとっておいた。
やはり埋もれていた複雑に交差した縄を全て慎重に選択して、一気に手首をからげるように引き上げた。

私はその美しい造形に目を見張る。

自分の身体が知っているどの縄にも劣らない、強い拘束。





090408_06.jpg





もしも主なら、どんな順序でやるだろう?

私は一つずつ縄を調えながら、主が私を縛り上げる手順を思い浮かべ、それに添って丁寧に作業を進める。

一つ、また一つ、縄が決まっていくごとに、静かに気持ちが集中していく。

手首と上腕をつなぐ縄を固定し、最後に顔を拘束し目と口をふさぐ縄を着けて、完成した。




最初に想像していたような縄酔いは、意外にも少なかった。


この縄はそういう甘さを寄せ付けない。

その代わりに、関節の痛みや呼吸の苦しさを超越させてしまう、圧倒的な拘束の緊張と恍惚がある。

裸の身体を硬い麻縄で包まれるのは、抱きしめられるのと似ている。
拘束したい無力化したいという相手の想いに応え、自由をさしだす喜びや開放感、より鋭敏になる感覚や快楽と共に、当然の痛みや痺れ、怪我の不安、与えられる加虐への恐怖。色々なものが緊縛にはある。
私はそれを簡単に思い起こすことができる。

だけど、この蜘蛛の巣のような縄に包まれて、私の身体はただ、一つのモノになった。






そして、ようやく主が目の前に現れてくれた。




090408_07.jpg





「いいね」



090408_08.jpg




ありがとうございます。
それだけしか言葉が出て来ない。



「よく似合う」



主がSSを撮っているシャッター音が続く。
扇情的な身体に見せるための縛りではなく、苦痛を伴わせながら厳格に拘束するためのこの縄に気圧されたように、主も私も殆ど口をきかなかった。


Real Restraintの縄は、縛り、晒し、辱め弄ぶための縄。

けれどこの縄は、拘束による無力感や孤独感、緊縛本来の深淵へ私たちを連れ出す。





090408_09.jpg





私が口をきけないのは、口に入れられた縄の瘤のせいだけではなく、身体をがっちりと揺るぎなく固定するこの縄の中で、モノになってしまったからだということを、主は感じとっているのだろう。
無防備にむき出しにされた乳房にさえ、手を触れようとしなかった。



ただ、惨めに動けない身体を、静かな言葉で嬲り。

私はもう喘ぎ声も出せず、ただ主の前で、主に縛られて、モノになり、無になり。


空っぽの心は、目の前にいる主でいっぱいになった。
触れることはできなくても、主が与えてくれた拘束による孤独を、主の目の前で味わえる幸せに、陶酔した。






090408_10.jpg






せっかくだからと、主は私を桜の咲く庭に連れ出してくれた。




090408_11.jpg




私は春の夕暮れの柔らかな日差しを思い浮かべる。

裸の足やお尻から、昼の名残の温かさがやわらかく伝わってくる。




090408_12.jpg





私は何も見ることができない。
けれど、風に舞い散り、頬や身体にかすかに触れる桜の花びらと、主の気配が、かぎりなく気持ちを穏やかにしてくれる。





090408_13.jpg






主が目の前にいる。

主が見守っていてくれる。






090408_14.jpg





 




この縄はGals Art(お店はこちら)の製品。


今回私が着けていたのは、どちらも作者のEiko Heinkelさんの現時点での一番のお気に入りというこの二つ。

090408_15.jpg
(トリミングが下手です・・・うう、ごめんなさい)

090408_16.jpg



他にもたくさんの縄がありますが、いくつかご紹介。

090408_17.jpg


090408_18.jpg


090408_19.jpg


090408_20.jpg





  
 

tag : GalsArt

吊られた玩具

きっと主にとって、shackleの唯一の欠点は、そのまま吊れないことだろう。

会話が途切れ、主は何を黙っているんだろう?と思っていると、私の手足のカフがshackleからXcite製のものに換えられている。

私は口をつぐみ、ただ首を振る。
このカフに換えられてしまうということは、吊られることだから。





090220_01.jpg







私がいまだにこれが心底苦手だと、主はよく知っている。






090220_02.jpg







なんでこんな苦しいことをされるんだろう。
本当にそう思ってしまう。
頭に血が上り、手足関節にかかる加重は、甘い声などあげられないものだろう。
どれだけ苦しいか、いくら想像しても足りない。
怖くて、ただ降ろしてくれと繰り返す私に主は少しがっかりされたのか・・・


「吊りの楽しみ方をもう少し考えてから、また吊るしてやろうね」


そう言って床に降ろしてくれた。



私が小さな声で、もう吊らないでくださいと呟くと、主は冷たく笑う。


「そんなのは俺が決めること」


・・・はい。そうです・・・。




ようやく解放されたとほっとしたのに、主は


「おお」
「いいことを思いついた」



楽しそうにさっきまで私を吊っていたアンカーの下にスローンを運び。

私の服をはぎとって、また手足のカフに鎖をつなぎ、体を折るように高く吊り上げて。



それから、ゆったりと座ると、笑いながら自分の性器をむき出しにした。






090220_03.jpg







「ほら」
「ゆっくりおろすぞ」
「ゆっくり沈めてやろうな」



欲しい。

さっきまで頭の中を占めていた苦痛が遠のいていく。
もう、私の身体の下で熱を発している主の性器のことしか考えられなくなる。

ほしい。

ほしい。


「ほら、先端が触ったぞ」


どうか。
ああ。

おねがいです。


「欲しいか」


おねがいですおねがいです。
おねがいですおちんちんくださいおねがいですおねがいです


「どこに?」


ためらいながら、それでも熱に浮かされたように淫らな言葉で答えると、主にさらに嬲られた。


「おまんこに」
「違う」
「いやらしいおまんこに」
「だろう?」



そうです
おねがいですおねがいです
おちんちんくださいおちんちんつきさしてください
おねがいですおねがいですおねがいですどうか


半狂乱になってねだる私の体を、主はまた吊り上げる。





090220_04.jpg





「ほら」
「おまんこが上にあるから愛液がどくどく流れてくる」
「俺の股間がびしゃびしゃだ」



おねがいです
おねがいです降ろしてくださいおねがいです
どうかおねがいですおちんちんください


主がそっと私の性器にくちづけて、優しく息を吹きかける。
甘く柔らかなもどかしい快楽に溺れそうになった瞬間、主の歯がクリトリスを噛んだ。
頭から爪先まで走り抜ける鋭い痛みに、私はそれだけでいってしまう。


「淫らなおまんこだな」
「吊るされても嬲られても」
「あふれるようにとろとろになって」



Xciteの嬌声のような喘ぎ声。
中をかきまわされ、潮を吹いていってしまう体。


「びしゃびしゃと」
「吹き出した」
「ほらまだ」
「指を抜かれるのがいやみたいに絡み付いてるぞ」




さんざんに焦らされ、気が狂いそうになったときに、ようやく主が刺し貫いてくれた。






090220_05.jpg







もう、あとのことはよく覚えていない。

ただ、主がいった後、いつのようにそれをくわえさせられていた時に、またたっぷりと鞭で打たれたのは覚えている。


「痛さを我慢すると、きゅっと吸い込むだろ」
「それが気持ちがいいよ」



叩いてください。痛くしてください。
気持ちよくなってください。
それがしおりのよろこびです。
それがしおりの快楽です。


私は繰り返す。
ご主人さまの快楽がしおりの喜びです。





主が笑ってくれる。


「吊り下げてしおりのおまんこ使うの、気に入ったよ」


・・・しおりはもどかしくて気が狂いそうでした。
引きずり降ろされて突き立てられたくて、どうしようもありませんでした・・・


「髪の毛つかんで」
「犯すように床で突かれたかったかな」



・・・はい。


「そんな簡単に気持ちよくさせないよ」


主は私のお尻をぎゅっと掴む。


「この淫乱^^」

tag : 屈辱苦痛吊り玩具

プロフィール

akira and shiori

Author:akira and shiori
米リンデンラボ社が運営するメタバース、Second Life(SL)の片隅で静かに暮らすサディストとマゾヒスト二人の日常です。
18才未満の方とBDSMに不快感を覚えられる方の閲覧をお断りします。

!!! attention !!!
・私たちのReal Lifeについてのご質問にはお答えいたしません。
・無躾と感じられる一行レス等は管理者の判断にて削除いたします。あらかじめご了承ください。

all photos are taken by akira3 Nemeth.
all articles are written by shiori Sorbet.

最新記事
カテゴリ
過去ログ +

2013年 06月 【1件】
2013年 05月 【1件】
2013年 04月 【1件】
2013年 03月 【1件】
2012年 12月 【2件】
2012年 11月 【1件】
2012年 10月 【1件】
2012年 09月 【1件】
2012年 07月 【2件】
2012年 05月 【1件】
2012年 04月 【1件】
2012年 03月 【1件】
2012年 02月 【2件】
2012年 01月 【2件】
2011年 12月 【3件】
2011年 11月 【3件】
2011年 10月 【2件】
2011年 09月 【4件】
2011年 08月 【1件】
2011年 07月 【5件】
2011年 06月 【7件】
2011年 05月 【3件】
2011年 04月 【5件】
2011年 03月 【6件】
2011年 02月 【2件】
2011年 01月 【4件】
2010年 12月 【5件】
2010年 11月 【1件】
2010年 10月 【3件】
2010年 09月 【5件】
2010年 08月 【5件】
2010年 07月 【5件】
2010年 06月 【3件】
2010年 05月 【3件】
2010年 04月 【2件】
2010年 03月 【1件】
2010年 02月 【5件】
2010年 01月 【7件】
2009年 12月 【8件】
2009年 11月 【6件】
2009年 10月 【8件】
2009年 09月 【8件】
2009年 08月 【12件】
2009年 07月 【7件】
2009年 06月 【10件】
2009年 05月 【8件】
2009年 04月 【9件】
2009年 03月 【7件】
2009年 02月 【8件】
2009年 01月 【9件】
2008年 12月 【11件】
2008年 11月 【9件】
2008年 10月 【14件】
2008年 09月 【12件】
2008年 08月 【2件】

最新コメント
最新トラックバック
リンク
ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

参加してます
FC2カウンター
検索フォーム
タグクラウドV1.2a
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード