The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
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hogtie・1
(うーん、相変わらず調整が下手だ。。。私の足が太いのと不器用の二重苦><)
ホグタイ(hogtie)
~の四肢を縛る、縛って動けないようにするという動詞。
だけど奇妙な言葉だと思う。
necktieは首(neck)を縛り飾るもの。
hogは豚。tieは縛る。
hogtieは豚の縛り方ということか。
手首を縛られ吊り上げられた後ろの女性の写真と較べると、どれだけ無様な格好かよくわかる。
たおやかに乳房を垂らしうなじを見せる女性に較べ、私は芋虫のように惨めな格好。
顔を下げれば首が絞まり、上げ続けていればその疲労で息もできなくなる。体の力を抜けばやっぱり首が絞まる。
拷問のような拘束。
泣けば呼吸がさらに苦しくなるだけ。
のたうつことも喘ぐこともできず、
ただ耐えることだけを自分に命じて
じっと息だけをしつづける。
・・・主の手が恋しくて気が狂いそうだ。
だけど私の目と鼻の先の主の足は動かない。
主がどんな顔をしているのかさえ、私にはわからない。
・・・恋しい。
ULTIMA HOGTIE 1.5
Gals Artへはこちらからどうぞ。
静かな夜
静かな、静かな夜。
この縄を手に入れた後、調整を終えてから、主に報告して見せて。
その後は、全て主が決めてくれる。
服も髪も、どこでどんな写真を撮るのかも。
だからこれが主の美意識。
私は主の作るこの耽美的な空間で、ただ黙って座っている。
主の言葉に従って、命令された方向を向いて。
主の顔を見たいと言ったら、逆に目隠しをされてしまった。
首から腕に斜めに降りる縄に絡み、胴へとY字に降りる縄は本当は胸縄の下をくぐる。
だけど主がこちらの方が好きだと言うので、私はあえて上に持ってきてみる。
主が撮ってくれる写真は、主がどんな世界を望むのかを同時に私に伝えてくれる。
美しくあってほしい。
自分の奴隷であると同時に、一人の良い女でいてほしい。
そんな、男が女に望む当たり前のことを、主はごく自然に私に示してくれる。
目隠しをされ、口枷をされ。
それでも伝わってくる主の気配は、あくまで穏やかだ。
私はこの主の世界を壊さぬように、静かに静かに呼吸しつづける。
highbackbound1.7 Brown
Gals Artへはこちらからどうぞ。
この縄の世界
主から、この縄をつけて待っているようにと前の夜に命じられた。
体の縄の装着位置は左足首。
どちらかというと大柄な自分の身体に合わせて、ゆっくりと調整を始める。
まず、体幹部分を決めるために、首にかかる縄をぴたりと決めて。
(首輪はどうしても外す気になれなかったので残した。もしも首輪を外していたら、もっときれいに決まっただろう)
胡座をかいて重ねた足首を、きっちりと固定し、首とのつながりの美しく巻き付いた縄とのバランスを調える。
それから、ふくらはぎ。巻き付いた縄が、きれいに足に添うように。
体に埋もれていた太ももの縄も、調整の画面で全体とプリムごとを切り替えながら、丁寧に選択し、引き上げては体に巻き付けていく。
そこまでできたら、足同士を拘束しながら交差する縄をぴんと張る。
巻き付いた縄にかかり、他の足へときれいに伸びるように。
一つずつ、丁寧に。
しっかりと、足を殺し。
また縄をかけては二の腕とつなぎ。
余分な長さがないように、またしっかりと縄の結び目で殺して。
1mmでも膝行る(いざる)こともできないように。
人による太さの違いが少ない手首は、最後にとっておいた。
やはり埋もれていた複雑に交差した縄を全て慎重に選択して、一気に手首をからげるように引き上げた。
私はその美しい造形に目を見張る。
自分の身体が知っているどの縄にも劣らない、強い拘束。
もしも主なら、どんな順序でやるだろう?
私は一つずつ縄を調えながら、主が私を縛り上げる手順を思い浮かべ、それに添って丁寧に作業を進める。
一つ、また一つ、縄が決まっていくごとに、静かに気持ちが集中していく。
手首と上腕をつなぐ縄を固定し、最後に顔を拘束し目と口をふさぐ縄を着けて、完成した。
最初に想像していたような縄酔いは、意外にも少なかった。
この縄はそういう甘さを寄せ付けない。
その代わりに、関節の痛みや呼吸の苦しさを超越させてしまう、圧倒的な拘束の緊張と恍惚がある。
裸の身体を硬い麻縄で包まれるのは、抱きしめられるのと似ている。
拘束したい無力化したいという相手の想いに応え、自由をさしだす喜びや開放感、より鋭敏になる感覚や快楽と共に、当然の痛みや痺れ、怪我の不安、与えられる加虐への恐怖。色々なものが緊縛にはある。
私はそれを簡単に思い起こすことができる。
だけど、この蜘蛛の巣のような縄に包まれて、私の身体はただ、一つのモノになった。
そして、ようやく主が目の前に現れてくれた。
「いいね」
ありがとうございます。
それだけしか言葉が出て来ない。
「よく似合う」
主がSSを撮っているシャッター音が続く。
扇情的な身体に見せるための縛りではなく、苦痛を伴わせながら厳格に拘束するためのこの縄に気圧されたように、主も私も殆ど口をきかなかった。
Real Restraintの縄は、縛り、晒し、辱め弄ぶための縄。
けれどこの縄は、拘束による無力感や孤独感、緊縛本来の深淵へ私たちを連れ出す。
私が口をきけないのは、口に入れられた縄の瘤のせいだけではなく、身体をがっちりと揺るぎなく固定するこの縄の中で、モノになってしまったからだということを、主は感じとっているのだろう。
無防備にむき出しにされた乳房にさえ、手を触れようとしなかった。
ただ、惨めに動けない身体を、静かな言葉で嬲り。
私はもう喘ぎ声も出せず、ただ主の前で、主に縛られて、モノになり、無になり。
空っぽの心は、目の前にいる主でいっぱいになった。
触れることはできなくても、主が与えてくれた拘束による孤独を、主の目の前で味わえる幸せに、陶酔した。
せっかくだからと、主は私を桜の咲く庭に連れ出してくれた。
私は春の夕暮れの柔らかな日差しを思い浮かべる。
裸の足やお尻から、昼の名残の温かさがやわらかく伝わってくる。
私は何も見ることができない。
けれど、風に舞い散り、頬や身体にかすかに触れる桜の花びらと、主の気配が、かぎりなく気持ちを穏やかにしてくれる。
主が目の前にいる。
主が見守っていてくれる。
この縄はGals Art(お店はこちら)の製品。
今回私が着けていたのは、どちらも作者のEiko Heinkelさんの現時点での一番のお気に入りというこの二つ。
(トリミングが下手です・・・うう、ごめんなさい)
他にもたくさんの縄がありますが、いくつかご紹介。