2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

誇り

081115_01.jpg




しつこい程何度も書いているけれど、
私は奴隷になんかなりたくなかった。
私はただマゾヒストであるだけ。
調教という言葉も躾という言葉も、
聞きたくもなかった。


でも、一緒に過ごしていきたいと想った相手は、私にただ一つの条件をつきつけた。


奴隷になってくれ。
そのための全てを自分が引き受ける。だから、自分の奴隷になってほしい。


私はそれを受け入れた。
RLだったら絶対受け入れなかったと思う。


奴隷、調教、躾。どれも真っ平。
私は一人の独立した大人の女。
正体もわからない男の人に、何かを教えられる必要など全くない。


けれど、一緒に過ごしたいと想った相手がそれを望んで、
私はそれを受け入れるか、それとももうその人と会わないか、
それしか選択肢がなかった。


考えた末、SLだから、引き返すのも簡単だから・・・そう思って受け入れた。




実際に、この生活が始まって。


主は一緒にインしている間の全ての時間を私と過ごし、絶対に目を離さなかった。
閉じ込めるというよりは、ただ奴隷という未知の世界の恐怖に沈み込んだ私を支えてくれていたという方が正解だったと思う。

それにとても感謝している。


でも、冷静な私は、こう言う。
だってその恐怖を与えたのは主でしょう?
だったらそれから救うのも、主の義務の筈。


今は主を愛している私は、こう答える。
確かにそうだと思う。
でも、それができる人は、決して多くない。
というか、私は主以外に知らない。


仕えるってどういうこと。
どうすればいいの。

SMが愛し愛されるための自然な手段だった私にさえ、服従するのは辛かった。
最初の頃は屈辱と恐怖の中で、主の優しさだけでかろうじてつながっていたような気がする。


愛されていることがわかっているのに、素直に服従することができない自分、主の望むとおりの反応ができない自分をいやで、だめで辛いと泣いたとき。

私の気持ちを全部ゆっくりと言葉にさせ、それから主は穏やかに言ってくれた。


「だめな奴隷じゃないよ」
「それでいい」

「しおりに出会えて物凄い嬉しいよ^^」



そう言われて、初めて、主の思うような女になりたいと思った。


それが奴隷という立場でもかまわない。
それが、調教されることでもかまわない。躾けられることでもいい。

それで、その想いに応えられるなら、それを受け入れたいと思った。



調教や躾って、奴隷の型にはめられることだと思っていた。
でも、主が言う調教や躾は、そういう言葉を借りた、


「自分好みの女になってほしい」


ただそれだけの、簡単なことだったんだ。


「僕に仕えなさい」


主は最初の頃、よくそう言った。
それは、なんともかわいらしいことに、
「奴隷が主に仕えるように、自分を信頼してほしい、自分を何の疑いもなく愛してほしい」
そういう意味だったんだ。



それを主に、恐る恐る言葉にして聞いてみると、今頃・・・というように笑って、こう答えてくれた。


「そうだよ。だから」
「僕の奴隷は、僕の誇りなんだよ^^」





主は私を従え、それに責任を持ってくれている。


また冷静な私は、こう言う。
当然でしょう。
支配欲も征服欲も、責任をもたなければ、ただの戯言。


でも私はそれにこう答える。
そう、でも、なんて多くのSさんがそれができないか、よくわかっているもの。


自分だけを見ろ。自分の世界だけで生きろ。奴隷として生きろ。
自分がそういう無理を要求したから、それによって起きる問題は全て自分の責任。
全てを当たり前だと自然に引き受けてくれる。
だから私も全部捨てて来られた。
自分の価値観を変え、世界観を変え、主を主として仕えられる。



この会話は、もう3ヶ月も前のこと。
もう今は主も、私に仕えろとは言わない。


「いいんだ、究極的には心をしっかり縛り付けられれば」
「自然と自分が何をすればいいかが出てくる」



この時、そう言われた通りになった。


恋人を気遣うのと何も違わず、主に対して何をできるか考える。
どうそばにいたら主が喜んでくれるか考える。
それが結果的に仕えるという行為になっているようだけど、私はそれが実は今もわかっていない。
主が喜んでくれることだけが答え。


主はいつも穏やかにそばにいてくれる。
私を喜ばせ、私とともに過ごすことを喜んでくれる。
このしあわせに感謝する。



全部捨てて主と過ごせることを、誇りに思う。
このひそやかな生活を静かにここに綴っていくのは、ささやかな私たちの誇り。


  

tag : オフタイム主かく語りき

プロフィール

akira and shiori

Author:akira and shiori
米リンデンラボ社が運営するメタバース、Second Life(SL)の片隅で静かに暮らすサディストとマゾヒスト二人の日常です。
18才未満の方とBDSMに不快感を覚えられる方の閲覧をお断りします。

!!! attention !!!
・私たちのReal Lifeについてのご質問にはお答えいたしません。
・無躾と感じられる一行レス等は管理者の判断にて削除いたします。あらかじめご了承ください。

all photos are taken by akira3 Nemeth.
all articles are written by shiori Sorbet.

最新記事
カテゴリ
過去ログ +

2013年 06月 【1件】
2013年 05月 【1件】
2013年 04月 【1件】
2013年 03月 【1件】
2012年 12月 【2件】
2012年 11月 【1件】
2012年 10月 【1件】
2012年 09月 【1件】
2012年 07月 【2件】
2012年 05月 【1件】
2012年 04月 【1件】
2012年 03月 【1件】
2012年 02月 【2件】
2012年 01月 【2件】
2011年 12月 【3件】
2011年 11月 【3件】
2011年 10月 【2件】
2011年 09月 【4件】
2011年 08月 【1件】
2011年 07月 【5件】
2011年 06月 【7件】
2011年 05月 【3件】
2011年 04月 【5件】
2011年 03月 【6件】
2011年 02月 【2件】
2011年 01月 【4件】
2010年 12月 【5件】
2010年 11月 【1件】
2010年 10月 【3件】
2010年 09月 【5件】
2010年 08月 【5件】
2010年 07月 【5件】
2010年 06月 【3件】
2010年 05月 【3件】
2010年 04月 【2件】
2010年 03月 【1件】
2010年 02月 【5件】
2010年 01月 【7件】
2009年 12月 【8件】
2009年 11月 【6件】
2009年 10月 【8件】
2009年 09月 【8件】
2009年 08月 【12件】
2009年 07月 【7件】
2009年 06月 【10件】
2009年 05月 【8件】
2009年 04月 【9件】
2009年 03月 【7件】
2009年 02月 【8件】
2009年 01月 【9件】
2008年 12月 【11件】
2008年 11月 【9件】
2008年 10月 【14件】
2008年 09月 【12件】
2008年 08月 【2件】

最新コメント
最新トラックバック
リンク
ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

参加してます
FC2カウンター
検索フォーム
タグクラウドV1.2a
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード