The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
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遠い夏の花火、海底に降り注ぐ光
花火はこのくらい遠くで見る方がいい。
間近で見ると、美しさよりも迫力の方が強すぎるし、光の消えた後の闇は怖いもの。
遠くでちらちらと瞬きながら落ちていく光の花。
風にのって聞こえてくる打ち上げの音。
ここには無粋な歓声はなく、ただ夢のような美しさだけがある。
主と二人、それぞれにグラスを持って、わずかな若い夏の時間をいとおしむ。
ここはシャングリラ。桃源郷。
パートナー登録が決まったときに、私は主に一つのおねだりをした。
どこかにダンスにつれて行ってください。
きちんとドレスを着て、主と踊ってみたいのですと。
まさかそれがウェディングドレスで実現するとは思わなかった。
ここは海底のダンスフロア。
花火を見た丘を降りて、海に入る。
周囲の景色を楽しみながら、ガウディのような模様のモザイクの遊歩道をずっと降りていく。
するとまるで、ここが海の果てだと言うように、終着点にこの光の柳。
薄桃。淡紫。
りんりんと鈴の音が響き渡る天上の光のよう。
風に揺れる度にさざめき、まるで輝きがこぼれるようだ。
流れる音楽は端正なバロックと優美な古典派。
こんなに華やかな空間があくまで典雅なのは、このクラシカルな響きのせい。
一年も一緒に過ごして来たのに、二人でダンスに出かけたのは初めてだった。
これは結婚式の二日後。
この夢のように美しい空間で、もう一度私にウェディングドレスを着させて踊ってくれた主は、あまりに優雅なデカダンスと感じた私よりもずっとロマンティスト。
あなたがこんなに健やかな人だから、
こんなにまっすぐに私に向かってくれるから、
あなたがそばにいてくれるから、
私は何も怖くない。
シャングリラへはこちらから。
広大な敷地、一人で、あるいは恋人と静かに過ごすには最高の場所です。
花火は日本時間の夜10時~11時30分まで。
7月いっぱいとのことで、もうあと僅かな期間です。お早めに。
海底のダンスフロアはこちら。
私の低スペックPCでも十分にきれいなのですが、水の透明度を上げるとさらに美しい光景が見られるそうです。