The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
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苦しめてと言えるのは
主が私をさんざんに鞭で打ちすえた後、嬲るように体に触れてくる。
足の間に手をやると、嘲笑うように「いやらしい」と呟く。
ひとしきりお尻の丸みを撫で、肉をつねりあげた後、
後ろから首を絞めながら主は私を犯した。
「もっと苦しむ顔見せろ」
耳元で囁く主の声。
脳に流れる血が止まる。
頭蓋骨の中でちりちりと音がする。
膨れ上がる血管。
瞼の裏が熱い。
ぎゅっと目を閉じているのに目の前が暗くなっていく。
落ちるまであと何秒。
だけど私はそれでもうなずく。
苦しめてください。
もっと苦しめて。
解放された荒い呼吸の中ですら、苦しめてとただ繰り返す。
なぜ苦しめてなんて言えるんだろうと、時々自分が不思議になる。
どうしてそこまで言えるんだろう。
RLじゃないから言えるなんていうのは違う。
RLだって言えるときは言えるし、SLだって言えないときは言えない。
言えるのと言えないのと、その違いってなんだろう。
この前友人と話していて、気がついたこと。
主は私以外に奴隷を持たないし、私は主以外の人に仕えない、体を開かない。
抱かれたいともまったく思わない。
その複数の嗜好がないというのは、もともとそういう嗜好がないというよりも。
本当は、私たちはとても臆病だからだ。
何を恐れるかって?
答えは一つだけ。
私たちは普通の人のようにセックスもできるし、日常生活も送れるけれど、
本当のところは自分は骨の髄まで変態だってわかっているから。
だから、怖い。
自分を受け入れてもらえないことが。
私は主の許で暮らすまで、SLのBDSMの世界を知らなかった。
ここに来て1年半以上の時間が経った今は、
私たちのように一対一の関係を作っている人の方が
ずっと少ないことを知っている。
・・・正直、みんなどうしてそんなことができるんだろう?と感じることがある。
怖くないのですか?
楽しんでいる人なら、それが一番。
BDSMが趣味ですと言えるなら、それもまた健やかな楽しみ方。
全て肯定する。
ただ、主や私の中のサディズムやマゾヒズム、自分の中のその指向は
間違いなく趣味じゃない。
生まれ持った業。
私たちは大人で、各々サディストである、マゾヒストであるということを自覚し
そういう自分を否定する時期は、二人ともにもう過ぎていた。
だけど、そんな私たちですら、自分のこんな部分をさらけ出す恐怖を
複数の人に対して・・・というのは無理だ。
そんな恐ろしいことはできない。
自分の中のとても醜く脆い部分をさらけ出すのだから。
じゃあそこまでさらけ出さなければいい?
都合の良い部分だけ見せあえればいい?
そんな主従なら、そんなBDSMなら、スポーツや遊びと一緒。
そんなことをやる意味はないし、そんな時間に価値はない。
さらけ出し、そこまで見せても自分を受け入れてもらえることの
涙が出るような至福と感謝を体と心いっぱいに味わう。
そんな相手だからこそ、服従を強制し奴隷にしながら最愛の恋人と呼んでくれるのだろうし、
私は主を世界で一番素敵な人だと言う。
主のサディズム、私のマゾヒズムはそういうものだ。
同じ指向を持つ人とさえ距離を保つ。
自分の中の脆いもの恥ずべきものを共有することはできない。
長い時間をかけて自分の性的な指向を受け入れた私たちの結論。
私たちは静かに二人でここで生きている。
本当に自分をさらけ出せる相手と生きて、
それを見守って支えてくれる友人たちとだけ生きている。
↓久々に真面目なこと書いたような。うーん、はずかしいですが^^;いつものお願いです応援拍手ぽち^^
穏やかな夜
仕事で遅くなった主が、慌ただしくログイン。
まだ食事もしていない、お風呂も入っていないと言うので、どうぞ済ませてきてくださいと送り出して。
放置してくれたアバターは、前夜のままに裸で私を抱いてくれていたのだけど。
たまには殊勝な奴隷妻をやろうかなって。
珍しく自分でベッドのメニューを操作して、この体勢に。
アバターの顔があんまりにも気持ち良さそうで、私は笑ってしまう。
ふふ^^ このまま眠ってしまいそうなほど気持ちがよさそう。
フェイスアニメだってわかってるけど、いとおしいなあと思う。
こんな厳しい日常の中で、慌ただしい夜にも待っていた私を気遣って、とにかく一度顔を出してくれる。
私はあなたをこんな風に寛がせてあげられてたらいいな。
今私がこんなに穏やかな気持ちでいるように。
癒す癒されるなんて大層なことではなく、
ただ穏やかにいられるだけで、しあわせ。
今日もこうして会えることに感謝。
↓お風呂ではしっかり温まりましょう。それから湯冷めをしないようにね^^ 今日もお願い応援拍手ぽちです^^
tag : オフタイム
肌を見せるなら
時々思う。
私は主が跪かせたいと思うくらいきれいな女でいられているだろうか、
私を奴隷にしていることを主が誇れるくらい、
私は誇り高くいられているだろうかと。
サディストの嗜好というのも人によって様々で。
きれいな相手を好むのが当たり前と思いきや、それだけじゃない。
できるだけ目立たないような、大人しい風貌の女がいいという人もいれば、
極端に太った女を豚扱いしたり、極端に痩せた女を馬鹿にしたり、
ただひたすら貶めることで支配欲を満たすタイプもいる。
私の主の嗜好は、ある意味王道なのだろう。
きれいでプライドの高い女が自分だけに跪くのを喜ぶ。
SLでは容貌美しいのが当たり前。
わざと太らせて楽しむのも良いけれど、それはイレギュラー?^^;な楽しみ方。
私のスキンは主が選んでくれたもの。
シェイプも主に聞きながら丁寧に仕上げたもの。
時々聞かれることがあるけれど、私は刺青すらつけていない。
残るような傷をつけることを好まない主の主義に従って、
体はそのまま、美しいままに。
体に自分の名前を彫ることの意味は理解しているけれど、
それよりも素のままあるがままの体で、全身で仕えさせることを喜ぶ。
着るものも同じ。
Goreanの影響を受けた人は、Gorの世界での奴隷(カジラ)の衣装としての
camiskという破れた粗末な服を着るようだけれど、
主は私に絶対にそういうものを着させない。
そういうのは下劣だと言う。
ぼろぼろと裂けた服は無様なだけだし、破れたところから胸を覗かせるのは、美しくない。下品だと言う。
私もそう思う。
服を破られ、無理矢理に裸にされる。
実はそんなことから一番遠いところにいるのが奴隷。
主はいつだって私の服を脱がせることができるし、
私はいつだってそれに抗わない。
服を破るようなことをする必要は、主にはまったくないのだもの。
だから思うのです。
肌を見せるなら、この主に与えられ、愛されている体を
無言でひそやかに誇るように。
愛されている体を私が誇りに思っていることが伝わるように。
恥じらいをこめて、
けれど潔く。
それが愛されている誇りです。
↓少々多忙にて、一週間があっという間です>< この先も忙しいけれど、少しでも主とゆっくり過ごせることで随分元気にしてもらってる。
今日も応援拍手ぽち、お願いします^^
tag : 服従