The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
倒錯・3
(承前(倒錯・1)(倒錯・2))
「よくできた」
「おいしかったか?」
・・・はい
主が私の顎を掴み、顔を上げさせる。
褒めてもらえる。甘えたくて目が潤む。
撫でて。
命令に服従したことを、こんな屈辱に陶酔できたことを、どうか褒めて。
「こんなに顔を赤くして」
「火照ってるな?」
はずかしくて顔を背けた。
「冷ましてやろうな」
主が一歩後ろへ下がった。
「手を後ろで組め」
言いつけ通りに背中に腕を回し、ウエストの辺りで手首を重ねた。
突き出してしまう胸がはずかしくて俯こうとしたその瞬間。
温かな飛沫が顔や胸にかけられた。
「動くな」
声にならない呻きが口から漏れた。
嗚咽が腹から喉へ駆け上る。
さっき汚した口許から胸を狙い、自分のそれを洗い流すかのように、主は気持ち良さそうに放尿する。
からだ、顔、
全部汚れていく。
主の精液と小水、自分の涙や汗、なんだかわからない色々なもの。
人間の匂い、体温と同じ生温さ。ぬるぬるとした感触。
こんな女、誰も触りたくない見たくもないだろう
汚れてる。誰もが蔑むだろう程に。
・・・穢れた・・・
主は満足気に指先で私の顔を撫でた。
「びしゃびしゃだなしおり」
笑いながら、頬を濡らした液体をまるで肌にしみ込ませ吸わせるように執拗に撫でた。
いけない。汚れるのは私一人でいいのに、あなたまで汚れることはないのに、どうしてそんなことをするのだろうとぼんやり思う。
「この肌が欲しがるようになるまで」
「躾けてやるよ」
・・・ああ・・・
細胞一つ一つにまで浸透していく気がする。
恥辱に溺れさせられるだけでなく、さらに汚穢に塗れる昏い歓びまで植え付けられるのか。
濡れた手が私の口許に差し出された。
「舐めろ」
咽びながら私はその指をくわえる。
頬からしたたり落ちる滴。涙なのかどうなのか、自分でもわからなかった。
「よしよし」
空いている指先で自分の性器の先を拭い、それも私の口に差し込んだ。
「ほら、最後の滴」
「わかるな、おしっこの味がするだろ」
「おいしいだろ?」
こみあげた嗚咽で喉の奥が塩辛くて、味など感じない。
でも私は頷いた。
・・・おいしいです
ありがとうございます
「よし」
「くわえろ」
主が指を外して、性器を私の口許に近づけた。
私は主の腰に腕を回し、もうためらいもなくそれをくわえ、丁寧に舐めて奉仕した。
ああもう、私は人じゃない。
獣ですらない。
こんなにぐちゃぐちゃに汚されて、顔には塗りたくられ、体から色々なものをだらだらと垂れ流し、それでも抗いもせず排泄物さえ口にして、ありがとうございますと奴隷の返事をしてる。
こんなの人間じゃない。こんな穢れた獣もいない。
じゃあ私はなに?
孤独に陥りそうになったその瞬間。
髪を撫でる主の手に、ふわりと心がゆるんだ。
人でもない、獣でもないのなら、私はなんだろう。
こんな女を嘲り罵り、侮蔑するための言葉はいくらでも浮かぶ。
多分それは全て当たっている。この無様な姿が私。
だけど、それでいい。
私はこの屈辱を受け入れた主の玩具。
これは主が望んだこと。
今、主はこんなにも楽しそう。
だから、これでいい。主が満足ならそれでいい。
頭上から主の声がする。
「次は鼻をつまんで口を開けさせて」
「もっと近くから出してやろうな」
口いっぱいに主を頬張りながら私は頷いた。
私が人ではないのなら、そうさせる主も充分に人でなし。
「飲めるな?」
・・・はい
二人きりのそこまでつれていって。
(了)
「よくできた」
「おいしかったか?」
・・・はい
主が私の顎を掴み、顔を上げさせる。
褒めてもらえる。甘えたくて目が潤む。
撫でて。
命令に服従したことを、こんな屈辱に陶酔できたことを、どうか褒めて。
「こんなに顔を赤くして」
「火照ってるな?」
はずかしくて顔を背けた。
「冷ましてやろうな」
主が一歩後ろへ下がった。
「手を後ろで組め」
言いつけ通りに背中に腕を回し、ウエストの辺りで手首を重ねた。
突き出してしまう胸がはずかしくて俯こうとしたその瞬間。
温かな飛沫が顔や胸にかけられた。
「動くな」
声にならない呻きが口から漏れた。
嗚咽が腹から喉へ駆け上る。
さっき汚した口許から胸を狙い、自分のそれを洗い流すかのように、主は気持ち良さそうに放尿する。
からだ、顔、
全部汚れていく。
主の精液と小水、自分の涙や汗、なんだかわからない色々なもの。
人間の匂い、体温と同じ生温さ。ぬるぬるとした感触。
こんな女、誰も触りたくない見たくもないだろう
汚れてる。誰もが蔑むだろう程に。
・・・穢れた・・・
主は満足気に指先で私の顔を撫でた。
「びしゃびしゃだなしおり」
笑いながら、頬を濡らした液体をまるで肌にしみ込ませ吸わせるように執拗に撫でた。
いけない。汚れるのは私一人でいいのに、あなたまで汚れることはないのに、どうしてそんなことをするのだろうとぼんやり思う。
「この肌が欲しがるようになるまで」
「躾けてやるよ」
・・・ああ・・・
細胞一つ一つにまで浸透していく気がする。
恥辱に溺れさせられるだけでなく、さらに汚穢に塗れる昏い歓びまで植え付けられるのか。
濡れた手が私の口許に差し出された。
「舐めろ」
咽びながら私はその指をくわえる。
頬からしたたり落ちる滴。涙なのかどうなのか、自分でもわからなかった。
「よしよし」
空いている指先で自分の性器の先を拭い、それも私の口に差し込んだ。
「ほら、最後の滴」
「わかるな、おしっこの味がするだろ」
「おいしいだろ?」
こみあげた嗚咽で喉の奥が塩辛くて、味など感じない。
でも私は頷いた。
・・・おいしいです
ありがとうございます
「よし」
「くわえろ」
主が指を外して、性器を私の口許に近づけた。
私は主の腰に腕を回し、もうためらいもなくそれをくわえ、丁寧に舐めて奉仕した。
ああもう、私は人じゃない。
獣ですらない。
こんなにぐちゃぐちゃに汚されて、顔には塗りたくられ、体から色々なものをだらだらと垂れ流し、それでも抗いもせず排泄物さえ口にして、ありがとうございますと奴隷の返事をしてる。
こんなの人間じゃない。こんな穢れた獣もいない。
じゃあ私はなに?
孤独に陥りそうになったその瞬間。
髪を撫でる主の手に、ふわりと心がゆるんだ。
人でもない、獣でもないのなら、私はなんだろう。
こんな女を嘲り罵り、侮蔑するための言葉はいくらでも浮かぶ。
多分それは全て当たっている。この無様な姿が私。
だけど、それでいい。
私はこの屈辱を受け入れた主の玩具。
これは主が望んだこと。
今、主はこんなにも楽しそう。
だから、これでいい。主が満足ならそれでいい。
頭上から主の声がする。
「次は鼻をつまんで口を開けさせて」
「もっと近くから出してやろうな」
口いっぱいに主を頬張りながら私は頷いた。
私が人ではないのなら、そうさせる主も充分に人でなし。
「飲めるな?」
・・・はい
二人きりのそこまでつれていって。
(了)