The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
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夏の終わりのある夜に。
「大の字に縛りつけたりするのは」
「そうしていたぶるのを楽しむのもあるけれど」
「こうやって引き伸ばされた体の筋肉やお尻の丸み」
「造形が際立つからというのもあるんだよ」
「胸の柔らかさや腿の筋肉の張り」
「撫でて感触を楽しんで、目で見て楽しんで」
「無防備な下腹部のヘアの生え際を楽しんだりねw」
そんなことを言いながら、こうして私を座らせて。
自分は何もせず、口を開かされて嫌がる私を撮っては楽しんでいる。
ほしい。
もう恥ずかしさも捨てて私が叫び出して
主はそれをまた笑って
私は主にも欲しくなってもらおうと必死で言葉を探し、並べ
ぎりぎりと昂る欲望で気が狂いそうで
どうしてこんなに気持ちがいいときに
こんな苦悶の表情をするんだろう
人のことは知らない、自分のことならわかる
主の体だけじゃなくて、主が私を翻弄できていると実感してくれることが気持ちがよくて
だからもう欲しいと暴走する心も
主の動きにあわせて勝手に動いて、あふれさせる体も
快楽が大き過ぎてもう感覚が麻痺して
髪を掴まれお尻を叩かれて
何をされても叫ぶだけ
私の全部が私の箍も制御も外れてく
私は主の玩具にされてただ泣くだけ
ただ喚くだけ
そこではもう快楽さえ苦痛。苦痛こそが快楽。
主の存在、主の意思の確かな証。
だからもっと苦しめて。
私を私から自由にして。
私をあなたのものにして。
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