The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
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鞭の痕
・・・やっぱりはずかしいな・・・。
この写真で次の記事を書くというのが、主のリクエスト。
はずかしすぎると、思考停止する。
はずかしいから、それが辛いから、自分がはずかしいことをされても仕方がない奴隷だと思いこむ心の不思議。
この日は、最初にずっと主の足を舐めさせられていた。
後ろ手に拘束された状態で床に這わされると、肩で上体を支えるしかない。
片方の肩をついて横を向いた、呼吸さえ苦しい状態で、見えるものは足だけ。
舐めさせられる内に、それがおいしいと思えてくる。
Restrained Life Viewerの機能で服を主に剥ぎ取られ、完全にマゾのスイッチを入れられる。
その足の上に跨がらせられ、その指で弄ばれる。
蔑まれながら固い指で嬲られ、突っ込まれて、さんざんに逝かされた後、汚れた足をまた舐めさせられた。
「淫らだね」
「どこまでも淫らになりなさい」
「凄く可愛いよ」
屈辱だけに陥りそうな私を、主は褒めることですくいあげてくれる。
いっそ屈辱だけに陥った方が楽だと思う時も、すくいあげて愛されていることを知らせてくれる。
沈まされ、またすくいあげられ、決して楽にはしてくれない。
でも、全て見守られていることを感じる。
だから私はもっと深く奴隷でありたいと思ってしまう。
許して、というと、叱られる。
「僕の楽しみを終わりにさせるのか?」
そんなことできる訳がない。泣きそうになる。
主が楽しむためのもの。それが私という奴隷の存在価値。
怒らないでください、ごめんなさい、お願いです、しおりで楽しんでくださいと、はずかしさをこらえて繰り返す。
自分を苦しめる本人に縋りつくような、奴隷の心の不思議。
色々な鞭があるし、どんな鞭が一番辛いのか、主も私もよく知っている。
けれど、SLで一番恐ろしいのは、やはり音が鋭いもの。
主には打った時の手応えを、私には打たれた時の目の前が真っ白になるような痛みを、生々しく思い出させるから。
悲鳴を上げ、助けを乞う。
苦痛を与えている本人に助けを乞う矛盾を判っていても、それしか言葉が出てこない。
痛みの記憶に追いつめられる。ただただ、早く許されたくて、泣きながら主に助けを求める言葉を繰り返す。
裸の体に痕がつく。
主は、この傷痕をどうなぞるのか、どう触れてどうまたいたぶって、どう愛おしんでくれるのか、優しい言葉で私に言い聞かす。
どこを見ているのか、写真を撮るとばれちゃうなと照れ笑いした主。
どれだけ矛盾していてもいい。
私は深く深く安らいでいる。
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