The Red Room
BDSMだけど穏やかな、二人で暮らす日々。
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痛みが身体になじんでいく
(写真は記事とは別の日。この縄の写真を撮った後、解いてもらった時のもの)
カフを着けていない身体は、ひどく生々しい。
主にそう言うと、「艶かしいと言うんだよ」と笑われた。
もう重い首輪とカフが当たり前になって、いつもそうしている私は、もしかしたらひどく流行遅れに見えるのかも知れない。
だけど、これが当たり前なの。
主の名前を彫り込んだ首輪を着け、いつでも身体の自由を奪われるためのカフを着けて、いつでも主が触れられるようにしておく。
それが私の生活。
最近、痛みへの傾倒がさらにひどくなった。
なぜだろう?
私は痛みが快楽に直結するようなマゾヒストではないし、今でも痛いのが好きだとは思わない。
なのに、なぜこんなに痛くしてほしいと感じるんだろう?
口を開けさせられ、舌を突き出させられ、その舌にクリップをはさまれ。
乳首にクランプをつけられ、その胸を平手打ちされる。
痛い、痛い、痛い。
叫び、泣きわめくことしかできない。
だらだらと口からこぼれ落ちる涎。
「惨めな顔だよ」
「涎垂らして」
主が私を見下ろし、嘲笑う。
そうだろう。今の私の顔は、どんな捨て犬よりも惨めに決まってる。
痛い。
いたい。
もうたすけて。お願いです。
それでも主は私の足を開かせて、性器を嬲り続ける。
「いやらしい」
「乳首と舌にクリップ付けて」
「こんなになってるよ」
「とろとろだ」
いたい。
ああ。
主の指がクリトリスを抓り上げた瞬間、私の体はあっけなくいってしまう。
声をあげる私の中をかきまわし、痛みにのたうちながら潮を噴いていきつづける体を、主はたっぷりと蔑み、楽しんだ。
痛みは安心する。
私がどこにも行けないって。
ずっと主の玩具でいるしかないって。
自分をそう思えるから。
痛みがほしいのは自罰への衝動。
主はその私のエゴ全てを引き受けて、私の代わりに私を苦しめてくれる。
それが自分の楽しみと言いきってくれる。
私はその貴い想いにひれ伏す。
ただ、主の望むままに、その欲望のままに。
ようやく主が自分の性器をくわえさせてくれた時、私はそれだけで狂いそうだった。
泣きながら、ありがとうございますと繰り返しながら、ただ必死で唇と舌と指で主に尽くし。
「しおりはいつでもしゃぶっていたい変態だからな」
そう蔑まれ、裸の背中や尻を鞭で打たれ。
「打たれた瞬間、体が締まる」
「その感触がたまらないよ」
痛みを待ち受け、苦しみ、それでも待ち望み、痛みを乞う身体。
叫び、頭の中は痛みのことしかない。
それでも主に口を犯され、息ができないほど深く差し込まれ。
ただ主によって苦しんで、苦しんで、私はそれだけのもの。
「こんなに鞭で叩いてもらえて」
「うれしいね」
口をふさがれた私は、ぼろぼろと泣きながら主を見上げて頷く。
ありがとうございます、嬉しいですと音にならない声で返事をする。
主が快楽の溜め息を深くつく。
嬉しい・・・。
痛くて、それでもいきつづけて、はずかしかったと主に言う。
はずかしくて、顔を上げてモニターを見ていられないほど。
「ふふ」
「一番恥ずかしい表情が、俺を興奮させるんだから」
・・・はい。
「恥ずかしい事させられてうれしいだろ?」
何と答えたらいいか戸惑い・・・少し考えた後、答えた。
そうさせるのがご主人さまだから・・・うれしいです。
「よしよし」
「^^」
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